郷土ゆかりの企画展覧会
庄内の美術家たち16 生誕一一〇年 伊藤喜久井展 ―生命のぬくもり―

開催要項
会期2021年 2月6日(土) ~ 3月7日(日)
休館日月曜日
開場時間9:00~17:30
※入場は閉場の30分前まで
観覧料一般200(160)円/高大生100(80)円/中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
内容

郷土が育んだ女流日本画家、伊藤喜久井の生誕110年を記念してその画業を振り返る回顧展を開催し、昭和初期から晩年に至る約90点の作品を展覧します。

 伊藤喜久井は、大正期に子供時代を過ごし、女性でありながらも母親の後押しで画家になる道を歩みました。小貫博堂と荻生天泉に師事し、戦前には、繊細な筆法で静謐かつ写生的な作品を描き、日本画会や日本画院に入選を果たします。昭和20年、東京大空襲で住む場所を追われて鶴岡に帰郷しますが、その後も郷土と中央の美術展に精力的に作品を発表しつづけました。

 簡略化された人物像で構成された群像表現や、花鳥や風景を背景にした存在感のある女性像、冬の厳しい地方で暮らす人々、日本海の浜で働く女たち。伊藤喜久井は、同時代の人々を描いた現代的な日本画の制作に取り組み、四季折々における生命の力強さや優しさ、温かさを感じさせる作品を遺しました。また、後進の育成にも尽力し、郷土における日本画の振興につとめた人物として記憶されています。

関連企画
  • ギャラリー・トーク
  • 内容当館学芸員が会場を案内し、作品解説を行います。
    ※事前にお申込みのうえ、当日エントランスホールにお集まりください。
    日時2月14日(日)/2月28日(日) 各日2回
    ①10:00~ ②14:00~
    申込無料(要観覧券)
    2月6日(土)から開催前日までに、電話または館内受付にてお申込みください(9:00 ~ 19:00 ※休館日を除く)
    ※お一人様2名まで申込可
主催鶴岡アートフォーラム/鶴岡市教育委員会
協力公益財団法人致道博物館