建築・設計

鶴岡公園内という立地特性を活かすため、建物外周はガラスのカーテンウォールによって構成され、内部から周辺の様子が見えるだけでなく、建物の外からも施設全体のアクティビティがわかるような、開放的で公園との親密度の高い建物です。

特に北側園路や公園、お角櫓跡地とは視覚的な連続性が生まれ、また建物西側の池は、かつてあった百間堀の再生構想の一端である新百間堀としてつくられ、水と緑の豊かな環境を感じられる施設となっています。

展示室は、24m×24mの広さを持ち、天井高が異なる2つの層に分かれて建物中央に位置しています。展示空間は可動壁によって自由に構成する事ができ、様々な活動に対応することが可能です。さらに1階展示室の外側には吹き抜けのエクステンションギャラリーがあり、展示室とあわせてより自由な展示構成を可能としています。

また人々の交流や新たな出会いを生み出す都市広場として、池に面して階段状のフォーラムを設けています。ここでは作品の鑑賞だけでなくコンサート、インスタレーション、映像の鑑賞など様々なアート体験が可能です。フォーラムは常に開放されており、公園や池とも繋がり、市民の日常生活に溶け込んだスペースとして活用されています。